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聴く時は、相づちが大切

相手の話を聴いてあげているとき、聴く方としては、どういう態度を取っていれば良いでしょうか?

ただ、黙って聞いてあげている?
それでは、相手に「本当に聴いてる?」という、不安を与えてしまいます。

「これこれ、こういう事だよね?」と、いちいち返答する?
これはこれで、とてもうっとうしく感じられてしまいます。

ちょうど良いのは、「相づちを打ってあげる」です。
相づちを打ってあげることで、相手の話を引き出すことが出来ますし、相手も話しやすくなります。
そして何よりも、相手に「自分の話を聴いてもらっている」という実感を、感じてもらいやすくなります。

つまり、相づちが、相手の心を開かせる「鍵」になります。
そしてその相づちが、さらに人の心を開かせる鍵となる、相づちの打ち方があります。

それは、「それまでの相手の話を、要約して返してあげる」という方法です。

例えば。
「昨日主人が帰っていて、こんな事を言うんですよ」
「ほう!何と?」
「主人が帰ってくる時間になっても、いっこうに部屋は片付いていなくて、洗濯物もそのままで、夕飯の支度も出来ていなくて」
「へえ!」
「『お前は一体、一日じゅう家にいるのに、何も片付いていないじゃないか。いったい、何をやってるんだ』って」
「おや。そんなことを、ご主人はおっしゃる?」
「そりゃ、片付けることが出来れば、わたしも片付けますよ。でも、子供が最近やたらと動き回るので、何かしたら大変だと思って目が離せなくなって・・・。」
「それで?」
「もう、それで精一杯で、他のことに手が回らなくて、気がついたら子供の世話で、一日経ってしまっているんです」
「それなら、○○さんとしては、家事をちゃんとこなしたいという気持ちがあるのに、お子様の世話で手一杯で、一日経ってしまうのですね」

そんな感じで、相手が言ったことを要約してあげて下さい。
そうすれば、相手も(この場合○○さん)、されに「それでね・・・。」と、話を続けてくれます。

さらに、先に進んだ要約があります。
それは、相手が「自分の気持ちを話した言葉を、要約して返してあげる」という方法です。
その場合、相手が使った言葉を、そのまま返してあげると、より効果的です。

例えば、さっきの会話の続きで。
「主人は、いっこうに私の気持ちに気づいてくれないんです」
「ほう!」
「『家事が何も出来ないんだったら、主婦失格だ』って」
「主婦失格だ・・・。」
「そうなんです!酷いんですよ!! 私も何も好き好んで、こんな風になってるわけじゃ無いんで。そこが、ぜんぜん分かってくれないんです!」
「○○さんとしては、なにも好き好んでこんな風になってるわけじゃないのに、そこを分かってもらえていないと思っているのですね」
「そうなんです。主人は、ちっとも私のことを分かってくれないんです」

最初は、「家の中が片付かない」という話題で話し始めた○○さんでしたが、最後には、ご主人の無理解が悩みの正体だったことがわかりました。

このように、相手の気持ちに対して反応するような話し方をすることで、相手の人は「分かってもらった」という感想を持つことが出来るはずです。

注:この記事で引用した会話は、すべてフィクションです。
実際のカウンセリングの中の会話は、一切参考にしてはおりません。

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