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閉塞感の原因は・・・? それは、「手段」を「目的」だと思っているから。

閉塞感の原因、それは「手段」を「目的」だと思っているから。

世の中、色々なことが行き止まりに突き当たってしまったような感覚になってしまって、解決策が見つからなくなってしまったように見えることが、沢山ありますね。そんな時は、何をやっても上手く行かない気がして、その物ごと自体を、投げ出してしまいたくなるような、そんな気持ちにさえなってしまいますね。このような、言わば「閉塞感」を打破するためには、どうすれば良いでしょうか?

例えば、会社の業績が好転しない・・・。考えられるだけの改革案をあれこれやってみているのに、何をやっても上手く行かない、とか。

また、人間関係が上手く行かない・・・。例えば、誰に対しても愛想良く挨拶をしているのに、いっこうにだれも自分に振り向いてくれない、とか。色々試してみていても、その結果が付いてこないのでは、途方に暮れてしまいますね。

確かに、物事には様々なノウハウやメソッドがあって、それを実行すれば上手く行くようになると言われています。でも、それを実行しても結果が付いてこないのでは、「一体自分は何をやっているのだろう?」と、自己嫌悪に陥ってしまいますね。

でもこれは、その「ノウハウ」や「メソッド」その物にこだわっているからです。こういった「ノウハウ」や「メソッド」は、言わば「ある目的」を達成するための「手段」に過ぎません。その「手段」にこだわってしまって、言わば「『手段』がすべて」という状態になってしまっているので、「その先の別の手段」を思いつくことが出来なくなってしまっているのです。

例えば、「人と関係を築くためには、挨拶が必須です」というのは、「手段」に過ぎません。人と関係を築くために使うことの出来る「手段」は、挨拶以外にも沢山あります。もちろん、挨拶は大切な手段です。しかし、「挨拶」だけで人間関係を築くことが出来るわけではありません。それ以外にも、大切なものが沢山あるはずです。

言ってみればちょうど、山の頂上に登るのに、登山道が沢山あるような物です。「一つの頂上」に対して、「沢山の登山道」があります。一つの登山道だけにこだわっていると、もしその登山道が、途中で崖崩れなどで不通になっていたら、頂上に登ることは出来なくなります。他の登山道がある事を把握して、その道を選択することも必要になってきます。

つまり、閉塞感に陥っていると言うことは、一つの不通になった登山道を前にして、途方に暮れているような物です。登山道は「目的」ではありません、本来の「目的」を、思い出すことが大切です。

しかし私たちは、よくこの「手段」を「目的」だと思ってしまいがちです。そして往々にして、「手段」を「目的」だと思っている事が原因で、おかしな現象を起してしまいます。

例えば、ちょっと前に問題になった「ブラック校則」があります。パーマネントを禁止するあまり、天然パーマの生徒は、その証明書を提出したり、わざわざストレートパーマを当てないといけないという、本末転倒の事例がありました。それ自体は、とてもおかしなことで、批判的な意見に晒されていました。これなども、「手段」が「目的」になってしまった例ですね。

特に校則などの規則は、この「目的」と「手段」の倒錯が起こりがちです。規則は一度決めてしまうと、それ自体が「目的」になりやすいですから。ただ、規則の一つ一つには、それが作られたときの「目的」があるはずです。その「目的」がいつの間にか忘れられてしまって、それ自体が「目的」になってしまうので、このようなことが起きてしまいます。

このような、おかしな行き止まりに突き当たってしまったときは、その本当の「目的」を思い出すことが大切です。そのためには、ちょっと高い位置から、全体を俯瞰で見ることが大切です。全体を俯瞰で見ることによって、その本当の「目的」は何かを、思い出すことが出来ます。

閉塞感に陥ってしまったいるときは、往々にして視野が狭くなっていることが多いです。今向き合っている「手段」を大切にするあまり、その「手段がすべて」という感覚になってしまっているからです。その「手段を大切に思う」気持ちを、少し脇に置いてみてください。そして、「本当の目的」を思い出してください。今手こずっている「手段」よりも、「本当の目的」の方が大切なはずです。その「本当の目的」を達成するために、別の「手段」を取ることが必要になってきます。

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