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分類では無くて、グラデーションで捉えてみよう

分類では無くて、グラデーションで捉えてみよう

今までここでは、「完璧主義」についてお話ししてきました。そして、「完璧主義」が、生きづらさの原因になっていると、お話ししてきました。
何故「完璧」を目指すと行きづらくなってしまうのか?それには、ここに潜んでいる、考え方の罠が潜んでいるからです。

「完璧」かどうか、「良い」か「悪いか」。この判断の基準の中に、「分類」といったものが潜んでいます。
実は、この「分類」がくせ者です。
「分類」は、確かに便利な考え方です。自分が今どこに居て、どんな概念を立ち位置にしているか、それをわかりやすく示してくれます。
言ってみれば、「分類」の中に居ると、何かとても「わかった」感じがして、さらに「安心」する事が出来ます。

一番典型的なのは、血液型です。
血液型は、「A」か「B」か「O」か「AB」の4分類しかありません。そして誰もが、その中の何処かに属しています。
あと、例えば星座占いのようなもの。「~座の人は、今日の運勢は、こう」と言われると、何かとても納得してしまいます。
「私の血液型はA型だから、こんな性格」、「今日はおとめ座の運勢は、人間関係に注意だから、こうしよう」と、自分を当てはめて考えることが出来ます。

ただ、こういった分類だけならまだしも。
例えば「私ははとても内気な性格だから、知らない人と気安く話すことなんか出来ない」とか、「私はがさつな性格だから、綿密に計画を立てて行動することなんか出来ない」と、自分で自分の性格を分類して、自分の行動をそれに当てはめてしまうことがあります。
確かに、失敗を回避するために、自分を知っておくことも必要ではありますが。
問題なのは、「決めつけすぎる」ことです。
自分を決めつけすぎて、はじめから自分の行動範囲を制限しすぎてしまうこと、それは「自分の可能性」を制限してしまうことになってしまいます。

そもそも、性格というものは、はっきりと「何処か」に分類される物ではありません。
ただ、その性格を、「強く」持っているか、「あまり持っていないか」というだけのことです。
もっと言うと、もともと持っているその性格を、「強く現わしているか、あまり現わしてしないか」の違いだと言うことが出来ます。

性格というものは、「分類」では無くて「グラデーション」なのです。きっちりと境目があるのでは無く、曖昧な階調の中にあるのです。
レインボーカラーは、単に7つの色から出来ているのではなくて、その色と色の間も曖昧で、その曖昧な中に非常に沢山の「色」が存在しています。
つまり、100%か0%かと言う事ではなくて、0から100までの、濃淡のありとあらゆる段階の中の何処かに居ると言うことです。

そればかりではりません。私たちはその階調の中を、自由に行き来することが出来るのです。
或る時は、その性格を強く、また或る時は弱く、自在に使い分けることも出来るのです。

だから、「自分とは正反対の性格のようなものでも、全くその性格を持っていない」とは言えないのです。
もしかしたら、「その正反対の性格は、ただ単に発揮していないだけであって、自分の中に持っている」かもしれないのです。

例えば、とても内気な性格だと思っている人でも、何かの拍子に、知らない人と気安く話をすることが出来てしまうかもしれません。
普段は、行き当たりばったりに行動している人でも、ひょっとしたら計画的に行動することも、全く無理ではないかもしれません。
誰でも、ある性格は、全く持っていないのではなくて、あまり発揮していないことに過ぎないのですから。

諦めることはありません。
自分の中に眠っている感覚に、たとえ1%であっても、それを信じてみることは出来るのです。

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